2012年4月18日水曜日

川崎市国民健康保険料 低所得者の家族数が多い人ほど保険料が大幅に値上げ




川崎市国民健康保険料 国より一年前倒し大幅値上げ
川崎市の国民健康保険料算定方式が、平成24年度から「ただし書き所得方式」に変更される事になりました。今まで「住民税方式」で算定していましたが、「ただし書き所得方式」に変更になると、 低所得者の家族数が多い人ほど保険料が大幅に値上げ されます。

「旧ただし書き所得方式」になると保険料はどれだけになるか(川崎市試算)
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川崎市の試算でもわかるように低所得者、多人数世帯の保険料の値上げ大きく、年収200万円で夫婦と子供二人所帯では最大1.8倍の値上げとなります。これでは保険料を払いたくても払えない世帯がさらに増大する恐れがあります。


所得を基にした方式(平成24年度以降)
(総所得金額等-基礎控除33万円)×所得割料率=国民健康保険料の所得割額 となります。


川崎市の説明
●保険料が値上がりする世帯
非課税世帯、多人数世帯、障害者、寡婦世帯など
●課税世帯のみに保険料負担が偏る構造の是正
平成23年度・加入世帯のうち非課税及び所得が無い世帯は全加入者の46%。
そのため中間所得層に負担が偏っている。課税世帯のみに負担が偏っている所得割額を、一定の所得がある世帯に広く負担を求め、中間所得層の負担を軽減するなどとしています。

保険料が値上がりする世帯は、全てが支援がなければ生活が難しい世帯だと言えます。残念ですが、これが川崎市の言う公平です。現在詳細は分かりませんが、保険料には上限があるはずで、超高額所得者は所得に占める保険料の負担割合が低くなると思います。そうなれば社会保険の健康保険料・厚生年金保険料の構造と一緒です。これこそ問題ではないでしょうか。